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ユキツバキ/ゆきつばき/雪椿

Yukitsubaki tree

ゆきつばき,ユキツバキとヤブツバキ,違い
日本海側に固有のツバキ
ゆきつばき,見分け,違い
ヤブツバキに比べて、縁のギザギザがはっきりしている
雪椿の木
ユキツバキの葉
つぼみ,ツボミ
ユキツバキの蕾
ゆきつばき,ツボミ
ユキツバキの蕾
ゆきつばき,庭木
ユキツバキの花
雪つばき,植木
花弁は水平に開く
雪椿,ハイツバキ
花弁の形状にはは個体差がある(国立科学博物館)
ゆきつばき,特徴
樹高は積雪に応じるため、少雪地に植えれば上へ伸びる
ゆきつばき,果実
稀に実がなる
雪椿の木の実
ユキツバキの実
ゆきつばき,雪椿,藪椿,見分け,方法
ユキツバキの枝は、しなやかで折れにくい

 

 

【ユキツバキとは】

・奥羽地方(東北)から北陸及び山陰地方の日本海沿いに見られるツバキの一種で、ブナ林の林床に多い。名前からは雪のように白い花が咲くツバキを連想するが、名の由来は雪に耐えて育つことにあり、赤い花が咲く。

 

 

・枝がしなやかで豪雪に押しつぶされても、春になると枝を持ち上げて開花する力強さを持ち、初めて発見された新潟県では「県木」に指定される。本種を新種として発表したのは植物学者の本田正次博士で、1947年のこと。 

 

 

・ユキツバキは、太平洋側の山野に分布するツバキの基本種「ヤブツバキ」が、日本海側の気候に応じて変化したとする説が根強い。樹高は積雪高と密接な関連があり、雪の上に顔を出すことはない。このためユキツバキの樹高を見れば、その土地の最大積雪量の見当がつく。 

 

 

・ユキツバキの葉はヤブツバキに似るが、やや薄く、太陽に透かすと葉脈がはっきりと見える。また、葉の縁のギザギザ(鋸歯)はヤブツバキよりも鋭い。葉は枝から互い違いに生じる互生。

 

 

・ユキツバキの花期は北国の雪解けにあたる4~6月。花は画像のとおり深紅色で、5枚ある花弁は水平に開き、黄色い雄しべが目立つ。一重が基本だが稀に八重咲きの個体もある。 

 

 

・雪解けに咲く花は虫が識別しやすい黄色いものが多いが、ユキツバキの花は赤い。これは赤色を識別できる鳥を呼び寄せるためで、花にはヒヨドリなどがやって来る。

 

 

・ヤブツバキと異なり、実がなるのは稀で、ツバキ油を採るのは難しい。(ユキツバキを親として作られた園芸品種にはいろいろな花が咲き、実ができるものもある。) 

 

 

・樹皮はヤブツバキと同じように白みがかるが、枝はヤブツバキに比べると柔軟性があり、下枝は地を這うように伸びる。

 

 

【ユキツバキの育て方のポイント】

 

・性質はヤブツバキとほぼ同様で、土質を選ばず丈夫に育つ。

 

 

・一年中、光沢のある濃緑の葉をつけており、目隠し、風よけとして使うことができる。

 

 

・半日陰地を好み、日陰にも強い(日差しが強い場所では葉の色が悪い)。

 

 

・暖地性のヤブツバキに比べ、冬の寒風や乾燥に強い。

 

 

・住宅地ではチャドクガの被害に遭いやすいため、消毒や剪定が不可欠なる。

 

 

【ヤブツバキとユキツバキの見分け方】

 

・開花期であれば雄しべの花糸の色の違いで見分けれる。ヤブツバキは花糸が白いが、ユキツバキは黄色い。また、ユキツバキは花弁の先端が凹む。

 

 

・葉で見分ける方法は上述のとおりで、日に透かして葉脈が見えればユキツバキ、見えなければヤブツバキとなる。ただし、ヤブツバキとユキツバキの中間種である「ユキバタツバキ」というのもあり、話はややこしい。

 

おとめつばき,花
ユキツバキ系の園芸品種「オトメツバキ」

 

【ユキツバキに似た木】

 

ヤブツバキ

 

 

サザンカ

 

 

チャノキ

 

ユキツバキの基本データ

 

【分類】ツバキ科/ツバキ属

    常緑広葉/低木

【漢字】雪椿(ゆきつばき)  

【別名】オクツバキ/ハイツバキ

    サルイワツバキ

【学名】Camellia rusticana 

【英名】Yukitsubaki tree

【成長】やや遅い

【移植】簡単

【高さ】1~2m

【用途】花木/生垣

【値段】800円~

 

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