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オガタマノキ/おがたまのき/小賀玉木

Japanese Banana bush

カラタネ オガタマ 違い
花言葉は「畏敬の念」
おがたまのき,樹木,蕾
オガタマノキのツボミ
オガタマノキとカラタネオガタマノキ,違い,おがたまのき
花はコブシやモクレンより小さく、枝葉に埋もれる
オガタマノキ,おがたまのき,画像
花が終わると実ができはじめる
招霊の木,小賀玉の木,おがたまのき
オガタマノキの冬芽
オガタマノキの葉,おがたまのき
葉は肉厚で長さは8~14センチ。縁は波打ち、光沢がある
オガタマノキ,招霊の木,おがたまのき
裏面は白っぽくて光沢がない
おがたまのき,画像
できはじめの果実の様子(初夏)
おがたまの木の実,オガタマノキ
果実は徐々に大きく育ち・・・
オキタマノキ,おがたまのき,実
コブシやモクレンと同じような感じになる
Japanese Banana bush
果期の様子
おがたまのき
果実が熟すのは10月頃
Japanese Banana bush
熟すにつれて種子が顔を出す
おがたまのき,オガタマノキ
落下したオガタマノキの果実 
オガタマノキ 樹形
樹形は壮大で、大木となり・・・
Japanese Banana bush
神社仏閣に使われる(宮崎神宮)
おがたまのき,からたねおがたま,見分け
樹皮は灰緑色で凹凸は少ない

 

【オガタマノキとは】

・本州南部(関東以西)からフィリピンにかけて分布するモクレン科の常緑樹。日本に見られるモクレンの仲間では唯一の常緑性で、暖地の海辺に近い山林に育つ。

 

 

・かつては床材、床柱及び家具材として使われたが、移植や繁殖が難しく、現在では庭木としての流通もほとんどない。

 

 

・日本で最も重要な神とされる天照大神が岩戸屋に隠れ、世界が闇に包まれた際、アマノウズメノミコトがこの枝を持って踊り、天照大神を外へ誘い出したという。これもあってかオガタマノキは古来から神聖視され、伊勢神宮をはじめ神社仏閣の御神木とされることが多い。

 

 

・葉を神前に供え、神霊を招くために使われたことから「招霊(オキタマ)」、これが転じてオガタマノキと名付けられた(諸説あり/漢字表記は「小賀玉」とも)。 

 

 

・神前に葉を供える木は他にもサカキタブノキヤブニッケイなどがあるが、本来は本種を用いる(諸説あり)。

 

 

・オガタマノキの開花は3月下旬~4月上旬。花の直径は2~5センチほどでモクレンコブシよりも小さく、枝葉に隠れるように一輪ずつ咲くため目立たない。 

 

 

・花弁と花弁のような萼が計12枚あり、それらの基部は紅紫になる。雄しべと雌しべは多数。芳香が強いとする資料もあるが、近縁種カラタネオガタマほどの強い香りはない(個体差あり)。

 

 

・オガタマノキの葉は長さ8~14センチの長楕円形で、枝から互い違いに生じる。表面には光沢があり、裏面は細かな毛が多いため白っぽく見える。

 

 

・葉の雰囲気はマテバシイに似ており、縁が波打ったマテバシイという感じ。樹形は壮大で、放任すれば全体として半球形になる。 

 

 

・枝葉には微香があり、葉から香料を採取できるため「小香木」、弘法大師がこれを香木として焚いたため「大師香(ダイシコウ)」という別名がある。 

 

 

・10月頃になると球形の果実が多数集まって、長さ5~10センチの房状になる。果実に含まれる2~3個の種子は赤くてよく目立つが、熟して落下する頃には黒く、やや見苦しくなる。 

 

 

・樹皮はやや緑がかった灰色。皺や皮目は少なく滑らか。樹高は最大15mほど、幹の直径は1mほどになる。

 

 

【オガタマノキの育て方のポイント】

・日向を好むが半日蔭でも育つ。ただし暖地の生まれであり、寒さには弱く、関東以北では育てるのが難しい。茨城県南部が北限とされる。

 

 

・開花、結実は珍しくないが、実生による繁殖や移植は難しい。

 

 

・成長が早めで大木となるが、剪定や移植には弱い。一般家庭にはカラタネオガタマが向く。

 

 

【オガタマノキの品種】

・ホソバオガタマノキ(細葉)、ヒロハオガタマノキ(広葉)

 国産オガタマノキの変種で文字どおり葉の形が微妙に異なる。

 

 

・四季咲きオガタマ

 春と秋の年二回、開花する。

 

 

・ウンナン(雲南)オガタマノキ 

 中国雲南省を原産地とする種類で、より大きな花を咲かせる。樹高は4m程度にしかならず、オガタマノキよりは管理しやすい。

 

おがたまのき 種類
ウンナンオガタマノキ

 

【オガタマノキに似ている木】

ミケリア 

 同じ中国産の常緑モクレン。ミヤマガンショウを始め複数の品種があるが、名前が覚えにくいためか庭木としてはあまり普及していない。

 

 

カラタネオガタマ

 トウオガタマ、バナナノキとも呼ばれる常緑樹。花は小さいが、オガタマノキほど大きくならず、香りがより強いため一般家庭の植栽に使われる。ネット上ではカラタネオガタマをオガタマノキと呼ぶことも多く、混乱を来している。 

 

 

キンコウボク、ギンコウボク

 台湾やインドで庭木として使われる常緑樹。非常に香りの高い花が咲き、ミツバチさえもその香りで落下するという。寒さに弱く、日本での露地植えは難しい。  

 

オガタマノキの基本データ

 

【分類】モクレン科 オガタマノキ属

    常緑広葉 高木

【漢字】小賀玉木(おがたまのき)

【別名】トキワコブシ/オガタマ

    ダイシコウ(大師香)

【学名】Michelia compressa 

【英名】Japanese Banana bush

【成長】やや早い

【移植】難しい

【高さ】10m~15m

【用途】公園/神社

【値段】1500円~

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