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ローズマリー/ろーずまりー/迷迭香

Rosemary

ろーずまりー,マンネンロウの花
花言葉は「追憶」「記憶」など
ろーずまりーの木
樹形は品種によって異なる
ローズマリーの花
開花期間は晩秋から初夏と長い
ろーずまりー,雌雄
花は複雑な唇形で雄しべと雌しべが突き出す
白いローズマリー
白やピンクの花が咲く品種もある
ろーずまり
葉は肉厚な線形で、手で触れると香りが移る
マンネンロウ,植物
冬季でもほとんど変わらない
ろーずまりー,草か木か
「草」のイメージが強いが古株は完全に「木」

 

【ローズマリーとは】  

・地中海沿岸を原産とするシソ科の常緑低木。葉や茎に強い芳香があり、いわゆるハーブの代表的な植物として多用される。日本に渡来したのは江戸時代で、当初はヨーロッパでの俗称であるマリーローズが転訛したマンネンロウと呼ばれていた。

 

 

・開花は晩秋から初夏で、品種によって青紫、ピンク、白の花を咲かせる。花は直径1.5~2センチほどの唇形で、上唇部分はさらに二つに、下唇は三つに裂け、雌しべ1本と雄しべ2本が飛び出している。 

 

 

・小ぶりな花だが、開花期間が長いことや他の花が少ない時季に咲くことで人気がある。

 

 

・ローズマリーの葉は長さ1.5~4センチ、幅1~2.5ほセンチどの線形で、枝から対になって生じる。表面は濃緑色で光沢があり、縁は裏側に反り返る。裏面は細かな毛が密生するため白っぽく見える。 

 

 

・葉は生のまま、あるいは乾燥粉末を香辛料として羊肉料理などに使う。ピネン、シネオール、竜脳などの成分を含む精油は「迷迭香(めいてつこう)」と呼ばれ、香料、薬用となり、近年では消臭や抗菌効果をうたう商品にも活用される。ヨーロッパでは魔女が使う薬草の一つとされ、魔除けの効果を狙って冠婚葬祭に使われてきた。  

 

 

・樹形は品種によって異なり、幹が立ち上がるもの、地面を這うように横へ広がるものなどがある。一般的なイメージは「草」だが、冬でも地上部が枯れない「木」の仲間であり、樹齢を重ねると幹は木質化する。

 

 

【ローズマリーの育て方のポイント】

 

・初心者にも育てやすいハーブとされ、土質を選ばず丈夫に育つ。ただし、日当たりと水はけの良い場所を好み、半日陰地や過度の湿地では生育が不良となる。

 

 

・高温多湿な都市部の酷暑には弱いが、耐寒性はあり、関東地方以西であれば露地植えできる。

 

 

・基本的には病害虫に強い。ただし、枝が混み合って通風が悪くなると、ハダニ、アブラムシ、うどん粉病などの被害に遭うこともある。積極的にハーブとして活用し、過度に繁茂しないよう管理するのがよい。

 

ローズマリーの基本データ

 

【分類】シソ科/ロスマリヌス属 

    常緑広葉/低木

【漢字】─(ろーずまりー)

【別名】マンネンロウ(迷迭香)

【学名】Rosmarinus officinalis

【英名】Rosemary

【成長】やや早い

【移植】簡単

【高さ】1~2m

【用途】公園/庭園/鉢植え

【値段】900円~

 

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