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マホニアコンフューサ/まほにあこんふーさ
Mahonia confusa
【マホニアコンフューサとは】
・数百種類あるというマホニア(ヒイラギナンテン)の園芸品種であり、中国において作出された。17世紀から日本で庭木として使われるヒイラギナンテンと近縁だが、別名ヤナギバヒイラギナンテンのとおり葉が柔らかい。
・日陰に強く、他の花が少ない時季に開花すること、病害虫の被害が少ないこと、日本の木にはないエスニックな雰囲気を持つことなどから、近年では和洋問わず多くの庭園や公園、街路、ショッピングモールなどに使われる。ヤシやソテツなどと共に植栽し、アジアンリゾートを演出するような使い方も多い。
・ヒイラギナンテンに比べると葉の幅は広いが、長さがあるため細く見える。葉の縁のギザギザは浅くて質感も柔らかであり、手で触れてもチクチクしない。
・葉の色合いは季節によって印象が変わり、春は赤みを、晩秋以降は紫がかった濃緑色になる。
・マホニアコンフューサの開花は他の花が少ない冬(10~12月)
が中心だが、時季外れに咲く狂い咲きも多い。花はヒイラギナンテンと同様で、黄色い小花が房状に集まって咲く。
・花の後には緑色の実ができ、翌年の4~5月ころになると、ブルーベリーのような紫色に熟す。
【マホニアコンフューサの育て方のポイント】
・日陰でも育つ木として人気があるが、本来は日向を好み、日陰では花付きが悪くなる。西日には強いが乾燥が厳しいと葉の色が悪くなるため、植栽の際には植穴に腐葉土などを漉き込んで保水力を高めるのがよい。
・病害虫が少なく、放任気味で育てることができる。ただし、湿気の多い時季にはカイガラムシやうどん粉病の被害に遭うことも。
・幹が柔らかく、背丈も大きくならないため剪定の手間は最低限度にとどまる。樹高が高くなり過ぎた場合は根元から切除して株を更新すると自然な樹形を維持できる。
・耐暑性はあるが、寒さには弱い。植栽の北限は東北南部となる。
【マホニアコンフューサに似ている木】
・ナンテン
【マホニアコンフューサの品種】
・清流(青流)
葉の幅がより細い品種。原種よりもさらにエスニックな雰囲気が好まれる。
マホニアコンフューサの基本データ
【分類】メギ科 マホニア属
常緑広葉 低木
【漢字】─(まほにあこんひゅーさ)
【別名】マホニアコンフーサ
コンフーサナンテン
ヤナギバヒイラギナンテン
ナリヒラヒイラギナンテン
細葉ヒイラギナンテン
【学名】Mahonia confusa
【英名】Mahonia confusa
【成長】やや遅い
【移植】簡単
【高さ】1~2m程度
【用途】公園/街路樹
【値段】1000円~