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シナヒイラギ/しなひいらぎ/支那柊

Chinese holly

しなひいらぎ,赤い実,クリスマス,ヒイラギ
別名はチャイニーズホーリー、ヒイラギモチ、ヒイラギモドキ
ひいらぎもち,樹木
新芽の様子
しなひいらぎ,葉っぱ,ヒイラギモドキ
葉はヒイラギに似るが棘は少なく、全体にふっくらしている
ひいらぎもどき,植木
ただし葉の形には変化が多い
チャイニーズホーリー,赤い実,しなひいらぎ
葉の裏側の様子
おばな,オバナ
雄花のツボミ
おばな,シナヒイラギモドキ,しなひいらぎ,花,画像
雄花は「うまい棒」のようにコンモリ
つぼみ,ツボミ,めばな
雌花の蕾
雌花,めばな
雌花はまばらに咲く
チャイニーズホーリーの木
雌花の後には果実ができ赤く熟す
赤い実,クリスマス
シナヒイラギの果実
チャイニーズホーリー,赤い実,しなひいらぎ
樹高は最大5m程度
しなひいらぎ,幹
シナヒイラギの樹皮

 

【シナヒイラギとは】 

・中国及び朝鮮半島を原産とするモチノキ科の常緑樹。クリスマスの頃にできる赤い実と濃緑の葉のコントラストが美しく、日本でも庭木として各地の庭園等に数多く植栽される。

 

・シナヒイラギの葉は長さ4~8センチの楕円~長方形で、隅は鋭いトゲ状になる。樹齢や環境、生じる場所によって葉の形が微妙に異なるが、大きな葉に2対のトゲがあるのが本種の特徴(ただしトゲのないものもある)。

 

ヒイラギのような葉を持つ中国産の木という意味合いでシナヒイラギと呼ばれるが、ヒイラギはモチノキ科ではなくモクセイ科であり本種の性質はモチノキに似る。  

 

・別名はヒイラギモチ、ヒイラギモドキ、チャイニーズホーリーなど。市場ではセイヨウヒイラギをチャイニーズホーリーと称することもあり、混乱が見られる。

 

・シナヒイラギの開花は4~6月。葉の脇に小さな黄緑色をした芳香のある花が咲く。雌雄異株で、雌株には雌しべ1つと退化した4つの雄しべのある雌花が咲くが、数輪がまばらに咲く程度で目立たない。

 

・雄株に咲く雄花には4本の雄しべがある。雄花は葉の付け根に多数集まってモコモコになるためよく目立つ。 

 

・花の後にできる果実は直径1センチほどの球形。秋から冬にかけて赤く熟すため、古くは縁起物として、現代ではクリスマスを演出するものとして人気がある。

 

【シナヒイラギの育て方のポイント】

・雌雄異株だが、雌株には雄しべがあり、単独で植えても実がなるため、実を鑑賞する目的であれば雌株を植えた方がよい。

 

・ある程度の日陰に耐え、土質も選ばず丈夫に育つ。

 

・風通しの悪い場所ではカイガラムシの被害にあうこともあるが、基本的には病害虫に強い。 

 

・葉には大きめの棘があるため、剪定の際には厚手の手袋が必要となる。また、小さな子供がいる家庭では植えないほうが無難。

 

【シナヒイラギの品種】

・葉にクリーム色の模様が入る「チャイニーズホーリー オースプリング」などがある。

チャイニーズホーリー
オースプリング

 

【シナヒイラギに似た木】

アメリカヒイラギ

 本種と同じように冬季に赤い実ができる。葉の形も個体によっては似ている。

 

セイヨウヒイラギ

 アメリカヒイラギの近縁種で、ホーリーと呼ばれる木の代表だが、日本では庭木として植栽される例が少ない。

 

シナヒイラギナンテン

 ヒイラギナンテンを巨大化したような木。見た目は本種と全く似ていないが、名前が似通っており紛らわしい。

シナヒイラギの基本データ

 

【分類】モチノキ科/モチノキ属

    常緑広葉/低木 

【漢字】支那柊(しなひいらぎ) 

【別名】チャイニーズホーリー

    クリスマスホーリー

    ヒイラギモチ/ヒイラギモドキ

【学名】Ilex cornuta

【英名】Chinese holly

【成長】やや遅い 

【移植】やや難しい 

【高さ】2~5m 

【用途】垣根/公園

【値段】1000円~

 

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