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大きな葉っぱの木
木を見分けるのは難しいと感じたら、まずは大きな葉の木から覚えてはいかがでしょうか。葉の大きな木は遠目からもソレと分かるものが多く、また、特徴的な花や実がなるため年間を通じてその個性に魅了されるはずです。
何センチ以上が大きな葉っぱだと感じるかには、個人差があります。また同じ木でも時期や個体による差がありますので、ここでは管理人の主観でザックリと紹介しています。画像を選択するとそれぞれの木のページへ移動しますので、詳しくは知りたい方はどうぞ。
落葉樹
日本の山野で見かける落葉樹の中では、最も大きな葉を持ち、葉の長さは時に40センチほどになります。ゴールデンウィークの頃に甘い香りの白い花を咲かせます。
個体差はありますが、大きな葉では長さ20センチほどになり、ホオノキと同じように食物を包むのに使われました。南方系のイメージがありますが北国に多い木です。
公園や街路でお馴染みの木で、初夏に白い小花が集まった塔のような花が咲きます。掌状の大きな葉ですが、その寿命は短く、盛夏を過ぎると真っ先に色褪せていきます。
実が健康食になるとして古くから民家に植えられていますので、下町などで見かける大きな葉で深い切れ込みがあれば、案外この木かもしれません。
初夏に紫色の花を咲かせる高木です。葉の表面には毛が目立ち、その手触りはビロードに例えられます。丈夫な性質を持ち、何度切られても、人の顔が隠れるほどの大きな葉を広げます。
大きな葉の木を「~キリ」と呼ぶ傾向がありますが、キリの仲間ではありません。夏から秋にかけて見られる花と実は奇形で一見の価値があります。
「~キリ」が続きますが、これもキリの仲間ではありません。公園や街路に数多く使われる木で、大きなハート形の葉は直径20センチほど。秋にできる赤い葡萄のような実が特徴的です。
ここで紹介する木の中では、もっとも親しみのある木ではないでしょうか。実の形状からスズカケノキとも呼ばれます。かつては街路、学校、公園などに数多く植えられ、巨木になっているものもあります。
葉の形や花の様子が特徴的で、チューリップツリー、ハンテンボクなどユニークな別名があります。葉は大きな物で、成人男性の掌ほどです。
プラタナスやユリノキと同じように外国産であり、日本の山野に自生は見られませんが、アイスクリーム味の実がなる果樹として庭木に使われます。
常緑樹
日本で普通に見られる常緑樹の中では最も大きな葉を持つ木です。梅雨入りの頃、モクレンなどと同じような甘い香りのある大きな花を咲かせます。葉の裏側が黄色っぽいのが特徴です。
葉の裏側が明るい色をしており、大きさも近いため、タイサンボクとよく間違われる葉の一つですが、タイサンボクよりも葉がシワシワでザラザラで、花の形はまったく異なります。
ドングリのなる木の中では最も大きな葉をつける木で、都会の公園や街路でも見かけます。葉は長さ15センチ程度の大きさです。タイサンボクと同じように葉はピカピカしています。
タイサンボクやマテバシイなどと同じくらいの大きさですが、画像のように葉が垂れ下がるようについています。あまり知られませんが夏にはブドウのような実がなります。
硬質な葉で表面がピカピカしていて、裏が白っぽければコレかもしれません。葉の裏に誰かの落書きがあれば、まさにコレです。
手のひら型の葉がお客さんを店に招き入れるとの縁起を担いで、都会の小料理屋さんの軒先などに使われます。日陰に強いことや花の少ない晩秋に開花することも長年の人気の秘訣です。