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あまり大きくならない木
昨今の住宅事情からでしょうか、庭に植えるならあまり大きくならない木がよいという方がほとんどです。
そこで「低木」となるわけですが、何を持って「低木」とするかは難しいところです。ここでは一般的に2m以下の高さに抑えて管理されることが多いものを集めてみました。
どの木も、かなり普及しているもので目新しさはありませんが、その分、日本の気候に適することが十分に立証されているもので、価格や流通面で入手しやすことも特徴です。
常緑低木
あまり大きくならない木のうち、基本的に冬でも葉を落とさない木です。庭の背景や人の視線が気になる箇所への植栽にお勧めです。
丈夫で花期が長く、刈り込みにも強いため公園やマンションの緑地に植栽されることの多い低木です。地域によっては半常緑性となります。
ここで紹介する唯一の針葉樹です。別名「ソナレ」には、海風に従って這うように育つという意味があります。ブルーカーペットやウィルトニーといったコニファーの原種です。
和風庭園の定番。縁起を担ぐ低木として昔から人気です。艶やかな実は千両を凌ぐとされます。
落葉低木
以下は低木のうち、冬に葉を落とす種類のものです。
冬の間は目隠しにならないという弱点はありますが、いろとりどりの花を咲かせたり、実を結んだりして庭を彩ります。
季節によって葉の色が微妙に変化していくのも、常緑樹にはない魅力の一つです。
春になると小さな花が手毬状に並んで枝を覆います。原産地は中国ですが、日本でも江戸時代から観賞されてきた低木です。
コデマリと同じバラ科シモツケ属の低木です。「下野の国」で発見され全国に広がりました。初夏から咲く花にはいくつかのカラーバリエーションがあります。
5月頃に咲く花は情熱的で力強く、春の花木の中では異彩を放ちます。ウツギと名の付く花木はいろいろとありますが、中でも環境適応力の高い丈夫な低木です。
スズランのような花、秋の紅葉など見所が多く、昔から人気のある落葉性のツツジです。目隠しにはなりませんが、他の植木と組み合わせて生垣に使われることも多い低木です。
近縁のヒュウガミズキより大きくなりますが、その分、花も見ごたえがあります。放任すると4m程度になるため、低木として扱うには手入れが必要です。
5月ころに咲く花は、咲き始めの白から紅色へと次第に変化するという変わった性質を持ちます。
春を告げる人気の低木。原産地は中国ですが生育が盛んで丈夫なため多くの園芸品種が広まりました。花の色はバラエティーに富みます。
「山吹色」の語源となった花です。花の魅力もさることながら、株立ち状に繁茂する緑色の枝は、水辺などに植栽すると引き立ちます。
桜が開花するほんの少し前に、雪が降ったように細かな花を咲かせます。葉っぱも小さなライトグリーンで、清涼感があります。
「リラの花」としても知られる北国の代表的な花木です。花には芳香があり、代表的な紫色のほか、白、ピンクなどがあります。玄関前のシンボルツリーなどに。
普段は目立ちませんが、春になると周囲を明るく照らすように鮮明な花を咲かせます。芽吹きがよいため生垣にも使われる低木です。